管理計画認定制度の申請は「総会承認前の事前チェック」が重要です

マンションの管理計画認定制度の申請を進める際、承認後に「事前確認依頼」が届きます。
しかし実際には、この段階で不備事項が多く指摘されるケースが少なくありません。

不備が多い原因とは?

申請書や添付資料の内容に、認定基準とのズレがあることが主な原因です。
たとえば次のような事例が見られます。

  • 管理規約の内容が認定基準の条文に適合していない
  • 長期修繕計画の様式不備、記載に抜けや整合性の不足がある

こうした不備があると、修正対応が必要になり、スケジュールが大幅に遅延することになります。特に長期修繕計画書を修正等は費用が発生することが多いです。

総会承認前に「事前チェック」を!

特に注意したいのが、総会承認を先に行ってしまうケースです。
承認後に修正が生じると、再度総会(臨時総会)決議を取り直さなければならなりません。手間と時間がかかるだけでなく、居住者の管理計画認定制度への賛同が得られなくなります。

このような事態を避けるためには、
総会承認の前に、専門家による事前チェックを受けることが非常に有効です。

管理規約・長期修繕計画書・申請添付書類などを事前に点検することで、不備を最小限に抑え、スムーズな認定申請が可能になります。

スムーズな認定取得のために

管理計画認定制度は、管理組合にとって信頼性を高める大切な制度です。
しかし「書類が揃っていれば大丈夫」と思って進めると、意外な落とし穴があるのも現実です。

初めて申請を行う管理組合では、早めの準備と専門家の活用が成功のカギとなります。
不備のない書類づくりと適切な手続きで、確実に認定を取得しましょう。

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